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横揺れ軽減装置に関する特許取得の件

商船三井ドライバルク株式会社(代表取締役社長:菊地和彦社長、以下「商船三井ドライバルク」)は、ジャパンマリンユナイテッド株式会社(JMU)100%出資会社である株式会社IMC(代表取締役社長:原田朋宏社長、以下「IMC」)と共同出願していた「船舶の減揺装置、船舶及び船舶の減揺方法」に関する特許権を2022年3月31日に取得致しました。

【特許概要】 
特許番号 : 第7050858号 
発明の名称: 船舶の減揺装置、船舶及び船舶の減揺方法
特許取得日: 2022年3月31日

この度、特許取得した減揺装置の特徴(注1)は、従来型の横揺れ減揺装置(以下ART: アンチローリングタンク)にはなかった、水位調節機構を持つことです。
従来型のARTはタンク内の水位が一定であり、多種多様な貨物を積載する船舶に於いては減揺効果を十分に得られないケースもありました。
新方式のARTでは水位調節機構により、従来型のART搭載がデメリットになる貨物も積載する一般貨物船に対応し、十分な減揺効果を得ることが期待できます。

(注1) 従来型ARTの基本的な構造、今回特許取得した機構の特徴は以下のとおり。

このARTを商船三井ドライバルク運航の17,500重量トン型一般貨物船に搭載した場合、鋼材輸送時に最大85%の減揺効果があるとの試算結果を得ました。 また、船の横揺れを少なくする事で輸送中の貨物損傷事故を防止すると同時に、荒天回避による航海距離増加を抑制することで、燃料消費節減及びCO2排出量削減の効果も期待出来ます。

商船三井ドライバルクとIMCは、既に良好な減揺効果の試算結果が出ている一般貨物船のみならず、将来的にはばら積み貨物船にも同装置を搭載することを見込み、今後も検討を進めて参ります。

【本件に関するお問い合わせ先】
商船三井ドライバルク株式会社
経営企画部 ICTコミュニケーションチーム Mail : dbict@molgroup.com