CO₂排出量を削減したグリーン鋼材の新造船への採用について
商船三井ドライバルク株式会社(社長:菊地 和彦、本社:東京都港区、以下「当社」)は、尾道造船株式会社(社長:中部 隆、本社:兵庫県神戸市)に発注し2025年に竣工予定の多目的船(以下「本船」)の使用鋼材としてJFEスチール株式会社(社長:北野 嘉久、本社:東京都千代田区、以下「JFEスチール」)のグリーン鋼材「JGreeX」を採用することを決定しました。
「JGreeX」は、鉄鋼製造プロセスにおけるCO₂排出量を従来の製品より大幅に削減したJFEスチール社の鉄鋼製品で、2023年上期より供給が開始されます。(註)
グリーン鋼材使用による増加コストについては、CO₂削減価値として荷主としてのJFEスチールを含めたサプライチェーン全体が共同で負担する社会分配モデルの構築を目指します。
また、本船は、グリーン鋼材使用に加え、Marine Gas Oil(以下「MGO」)専焼エンジンを搭載することで燃焼を最適化させ、窒素酸化物(NOx)排出量を抑えつつ、二酸化炭素(CO₂)排出量のさらなる削減を実現します。
本船仕様(写真は同型船)
船型 | クレーン付き多目的船(ツインデッカー) |
全長 | 129.9m |
全幅 | 23.6m |
DWT | 17,500MT |
当社は経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」において2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。この取り組みによって当社グループのみならず社会全体の脱炭素の実現を目指します。
(註) 「JGreeX」は、JFEスチールのCO₂排出削減技術により創出した削減量を「マスバランス方式」を適用して特定の鋼材に割り当てることで、鉄鋼製造プロセスにおけるCO₂排出量を大幅に削減した鉄鋼製品です。
詳細はJFEスチールの2023年5月8日付のプレスリリースをご参照ください。
【商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題】
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として、5つの「サステナビリティ課題」(マテリアリティ)を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション」にあたる取り組みです。
【本件に関するお問い合わせ先】
商船三井ドライバルク株式会社
経営企画部 ICTコミュニケーションチーム Mail: dbict@molgroup.com