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お知らせ

乾貨船向け横揺れ軽減装置搭載船の傭船予定について

商船三井ドライバルク株式会社(社長:菊地和彦 本社:東京都 以下「当社」)は、ジャパンマリンユナイテッド株式会社(JMU)100%出資会社である株式会社IMC(社長:原田朋宏 本社:東京都)と共同で研究開発及び特許を取得した、乾貨船向け横揺れ軽減装置であるアンチローリングタンク(以下「ART」)を搭載した新造船の傭船を予定しております。本船は本田重工業株式会社(社長:増田尚昭 本社:東京都)にて建造され、2023年度に就航を予定しております。

今回搭載予定のARTは船の横揺れ角を減少させることを目的として設けられる装置(タンク)であり、船体の動揺周期に対して同装置内の液体移動周期を調整し、波による動揺モーメントと相殺する事で、船の横揺れを減少させる効果があります。また、従来型のARTとは異なり、水位調節機構を持つことで鋼材や重量物貨物をはじめバイオマス燃料等、様々な貨物における輸送の最適化が可能となっております。当社はIMC社と2018年12月より共同研究を進め、2022年3月31日に特許を取得(第7050858号)いたしました。

このARTを当社の2023年度就航予定の新造船に搭載した場合、鋼材輸送時において最大85%の減揺効果があるとの試算結果を得ております。 また、船の横揺れを少なくする事で輸送中の貨物損傷事故を防止すると同時に、荒天回避による航海距離の増加を抑制することで、燃料消費節減及びCO2排出量を削減します。これは商船三井グループが環境の重要課題として掲げている「気候変動対策」および「大気汚染防止」に貢献するものとなっており、当社は今後も環境問題に関する課題解決に積極的に取り組んで参ります。

【本件に関するお問い合わせ先】
商船三井ドライバルク株式会社
経営企画部 ICTコミュニケーションチーム Mail : dbict@molgroup.com