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お知らせ

MGO専焼エンジン搭載船の傭船予定について

商船三井ドライバルク株式会社(社長:菊地和彦、本社:東京都港区、以下「当社」)は、株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(社長:川島健、本社:兵庫県明石市、以下「J-ENG」)が開発した新型のMarine Gas Oil(以下「MGO」)専焼エンジンを搭載した新造船の傭船を予定しております。本船は尾道造船株式会社(社長:中部隆、本社:兵庫県神戸市)にて建造され、2022年度に就航予定です。

本MGO専焼エンジンは、J-ENGが独自に開発した層状水噴射システムを使用し、MGO専焼とすることで燃焼を最適化させ、窒素酸化物(NOx)排出量を抑えつつ、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を実現します。

CO2排出量は従来型の主機を採用した船舶より約6%の削減効果が見込まれており(当社試算)、商船三井グループが環境の重要課題として掲げている「気候変動対策」「大気汚染防止」に貢献するものです。また、その他においても以下の特徴を備えています。

 

●EEDI(*1)Phase 3を達成

従来の同クラスエンジンより燃料消費率を約5%削減(J-ENG社内比)することにより、EEDIPhase3に先行適合します。

●オペレーションの簡易化

MGOはVLSFOより質が良く、使用に際して加熱する必要がないため、燃料系統はシンプルな構成となり、燃料補油・切替時の燃油混合トラブルリスクも低減します。また、重油加熱器の装備及び機器メンテナンスが不要となります。

●メンテナンス作業の負担軽減

安定した燃料品質により燃焼室部品のメンテナンス間隔の延長が可能です。
スラッジによる汚損頻度減少に伴い、燃料フィルターの開放整備頻度減少も期待されます。

 

(*1)EEDI:Energy Efficiency Design Index(エネルギー効率設計指標)

1トンの貨物を1マイル輸送する際の二酸化炭素排出量。新造船設計時に理論上の二酸化炭素排出量を1999~2008年建造船平均から以下の割合以上削減することが要求される。

各Phaseの削減率:Phase 1=7.5%、Phase 2=15%、Phase 3=22.5%。